書評 新版 コーチングの基本
2021年5月1日~この1冊ですべてわかる~
著者:コーチ・エィ
監修:鈴木義幸
出版社 : 日本実業出版社
発売日 : 2019年1月20日
単行本 : 258ページ
☆☆☆ 一読の価値あり
著者のコーチ・エィは、コーチング業界最大手の1社。監修の鈴木氏は同社の社長、日本のコーチング業界ではレジェンドと言っても良い人物です。
そんなコーチング界の重鎮が著した本書は、ビジネスコーチング/エグゼクティブコーチングに焦点を当てたいわば「教科書」。2009年に初版が発行され、本書は第2版となるロングセラーです。
「コーチングとは何か」に始まり、「コーチのもつべき視点」「コーチングの3原則」「コーチング・プロセス」「コーチングのスキルと実践例」と続く内容はオーソドックスに原理原則からスキル、実践例へと整理されて解説されています。
筆者もコーチを生業としていますが、基本に立ち返った「コーチが持つべき3つの視点」や後半の実践例で示される様々な「質問」のバリエーションは非常に参考になりました。
一方で、コーチングを受けてみたい、自社にコーチングを導入してみたい、と考えておられる「(潜在)ユーザー」の方々にとっては、コーチングにはどのような効用があり、どのような構造を持ち、どのように進められていくのか?といった「そもそもの疑問」に答えてくれるため、コーチング導入の検討資料として極めて有益です。
また、企業ぐるみで大掛かりにコーチングを導入した例も紹介されており、「個人戦」として認識されがちなコーチングが、企業文化を変革し、最終的には業績改善のドライバーとなり得ること、組織開発の場面でコーチングが強いパワーを発揮し得ることを実証しています。
まさに「基本」の1冊。
ビジネスコーチング/エグゼクティブコーチングに関心のある方が(コーチングをする方にも、受ける方にも)まず手に取るべきオススメの1冊です。
(この稿おわり)
【ユニカイブの関連記事】
書評 1兆ドルコーチ
こんにちはHill Andonです。日本語で書くと昼行燈と申します。
サイトオーナー兼管理人兼編集長兼メインライターです。
中小企業のみなさん向けに、エグゼクティブコーチング・経営改善支援・補助金申請支援などを行なっている、フリーランスの経営コンサルタント。中小企業庁の「認定経営革新等支援機関」でもあります。
よろしくお願いします。