ビジネスエッセイ:SDGs@中小企業-①
2021年4月4日SDGs; Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)が国連で採択(2015年)されて6年が経とうとしています。
筆者があるクライアントで「SDGsプロジェクト」をスタートさせてからも丸2年。
その間のSDGsを取り巻く社会の動き、とりわけ中小企業とSDGsの関係と課題について、筆者なりの視点から切り取ってみました。
【A社の事例】
クライアントのA社で「SDGsプロジェクト」を始めたのは2019年の春。
社長から「SDGsを経営に根付かせたい」と頼まれた時、「SDGsって何だっけな?言葉は聞いたことがあるが」というのが正直なところでした。
ともかく泥縄式に勉強を始め、先行事例を集めました。
当時、SDGsはまだまだ「先進的な」概念で、大手企業でもSDGsを経営に取り入れている先はさほど多くはありませんでした。
ましてA社のような中小企業となると先行事例は数えるほどしかありませんでした。
とはいえ見よう見まねでやるしかありません。
社長と掛けあってプロジェクトチームを立ち上げてもらい、セミナーやワークショップを企画し実施しました。
「我が社でできるSDGs活動」のアイディアを集め、取捨選択してアクションプランに仕立てて実践し、進捗管理しました。
ゴミの分別回収・お客様へのエコバッグの配布・配送車のエコドライブ徹底・店舗での多言語対応、・事業所周辺の清掃・オリジナルのエコ商品開発etc.
いくつかのプランが実行に移され、その多くは今も稼働しています。
コロナ下においては小グループに分かれてフォローアップセッションを実施しています。
A社ではひとまずSDGsプロジェクトは社内に根付いた感がありますが、「SDGsは当社の企業文化」と言いきれるところまでには、まだまだ道半ば、といった感じ。
経営トップ以下、社員の方々が日常業務を通してSDGsを意識し、SDGsの実践により自社のブランドを高めることに意識的で、社員の誇りの源泉となっている、といった状態には至っていません(まぁこれはかなり高邁な理想ですが)。
一方、こうしたA社での取組と並行して日本の中小企業の間でSDGsへの認知度が高まり、「当社でもSDGsプロジェクトを立ち上げてくれ!」というリクエストが殺到するんじゃないか?(殺到するはずだ!殺到して欲しい!!)とトラタヌをやっていた筆者の目論見は、見事に外れてしまいました(笑)。
こんにちはHill Andonです。日本語で書くと昼行燈と申します。
サイトオーナー兼管理人兼編集長兼メインライターです。
中小企業のみなさん向けに、エグゼクティブコーチング・経営改善支援・補助金申請支援などを行なっている、フリーランスの経営コンサルタント。中小企業庁の「認定経営革新等支援機関」でもあります。
よろしくお願いします。