書評 1兆ドルコーチ

書評 1兆ドルコーチ

2021年4月3日 オフ 投稿者: Hill Andon

~シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え~

著者:エリック・シュミット他
出版社 : ダイヤモンド社
発売日 : 2019年11月14日
単行本 : 304ページ

☆☆☆ 一読の価値あり

伝説のコーチ、ビル・キャンベルとそのクライアントたちとの関わり、その結果生まれた様々な成功の足跡を綴った一冊です。
アメリカンフットボールのコーチを振り出しに、自ら経営者となって成功を収め、後にコーチに転じたビル・キャンベル。
彼のクライアントの多くはシリコンバレーのエグゼクティブたちですが、一方で地元のハイスクールでフラッグフットボールのコーチも務めています。
いわゆる「コーチング」のコーチ(エグゼクティブコーチ )だけではなく、育成年代のスポーツのコーチ、日本風に言えば指導者も務めているのです。しかもすべて無報酬で。
そしてその効果、成果は絶大でグーグルやアップルなど名だたる企業のエグゼクティブたちが彼を慕い、経営課題に直面すると既にこの世にいない彼を念頭に「ビルだったらどうするだろう?」と考えるという。
本書は、そんなレジェンドの教えや言葉に学術研究の成果を照らし合わせることで裏付けを与えています。
組織開発にコーチング(もしくはコーチング的要素)はどのように機能するのか?
コーチ志望者のみならず組織マネジメントに関わる全ての人々に、本書は様々な洞察の機会を与えてくれます。
(この稿おわり)

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