公募要領公表~事業再構築補助金~①
2021年3月28日中小企業向け大型補助金として昨今注目を集めている事業再構築補助金の公募要領が先頃公表されました。
https://jigyou-saikouchiku.jp/pdf/koubo001.pdf
既に公開されていた中小企業庁のリーフレットに記載されている概要から大きな変更はありませんでしたが、本稿では、その概要をおさらいしつつ、公募要領によって明らかになった情報を中心に、補助金を申請する中小企業の目線に立った解説を行っていきます。
なお、本稿では、補助制度のうち中小企業向けの「通常枠」「緊急事態宣言特別枠」に的を絞った内容とさせていただきます。ご了承ください。
【スケジュール】
今回の募集は、第1回として以下のようなスケジュールで行われます。
公募開始:令和3年3月26日(金)
申請受付:令和3年4月15日(木)
応募締切:令和3年4月30日(金)
けっこう厳しいスケジュールです。
既に申請する構想が概ね固まっていないと間に合わないかもしれません。
採択発表は6月上旬~中旬頃とされており、令和3年度内に4回程度の公募とのこと。
また、緊急事態宣言特別枠については、今回を含め全2回の公募を予定しているようです。
補助金申請が採択されたら、その後、交付決定を経て、補助金の対象となる「補助事業」を開始します。
今回の場合、「実施期間」が交付決定日~12 か月以内と定められており、その間に、契約(発注)、納入、検収、支払及び補助事業実績報告書の提出など全ての手続きがこの期間内に完了している必要があります。
また「事前着手」の承認を受けた場合は、令和3年2月15日以降に購入契約(発注)等を行った事業に要する経費についても補助対象経費となります。
応募の場合は、今回の申請とは別に、事前着手するための申請を事務局にメール提出する必要があります。
事前着手受付メールアドレス:houkoku@jigyo-saikouchiku.info
【電子申請】
昨今の補助金申請の例にもれず、今回の補助金も、電子申請システムでのみ受け付けられます。
そのためには、まず、jGrantsという電子申請システムを利用するための「GビズIDプライムアカウント」の取得が必要です。
ID取得には書類を作成して郵送する必要があるため2~3週間を要しますが、一度取得してしまえば、今回の公募以外でも他の補助金でも使いまわしが利きます。
また、新型コロナウイルス感染症対策としての電子申請の需要増加に伴い、GビズIDプライムアカウントの発行までに時間を要することが見込まれるため、今回の応募者に限っては「暫定GビズIDプライムアカウント」が付与され、応募申請が可能となるようですが、採択後の交付申請の受付以降の手続きでは「GビズIDプライムアカウント」が必須となるとのこと。
暫定プライムアカウントの発行方法・留意点については、経済産業省のHP
(事業再構築補助金ページ:https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_saikoutiku/index.html)をご覧ください。
今回の電子申請にかかる手続きはもう一つあります。
申請の際の添付書類として、「中小企業向け補助金 総合支援サイト ミラサポ plus」(https://mirasapo-plus.go.jp/)の「電子申請サポート」で事業財務情報を作成の上、ブラウザの印刷機能で PDF 出力し、提出する必要があるのです。
このための「ミラサポ」への登録も必要です。
事業計画書など他の申請作業にかまけて忘れてしまいがちです。ご注意ください。
こんにちはHill Andonです。日本語で書くと昼行燈と申します。
サイトオーナー兼管理人兼編集長兼メインライターです。
中小企業のみなさん向けに、エグゼクティブコーチング・経営改善支援・補助金申請支援などを行なっている、フリーランスの経営コンサルタント。中小企業庁の「認定経営革新等支援機関」でもあります。
よろしくお願いします。