書評 小さな会社の人事評価制度
2021年3月24日☆☆☆ 一読の価値あり
あるクライアントさんの依頼で、人事評価制度作りのお手伝いをすることになり、泥縄式にネットで調べたり、本を読んだりしました。
パートさんも含めて数十人の会社でしたが、その実状にフィットした人事評価制度はなかなか見つかりませんでした。必要以上に複雑だったり、緻密過ぎたり「壮大なビジョン」過ぎたり。
人事評価制度は、大きく分けて「社員の格付け」「評価基準」「給与や賞与との紐づけ」から成り、それらをどう運用するか?がポイントとなります。
リソースの限られた中小企業に身の丈に合わない既製服は不要なのです。
そんな中で「コレは使えるかも」となったのが本書でした。
本書のよかった点は、記載されている人事評価制度のパーツをバラバラにして良いトコ取りできる構成/記述になっていたこと(それを著者が意図していたかどうかは不明ですが)。
このページの内容はその通りだな。クライアントさんの実状に合ってるな。という部分を切り出してその会社にとってオーダーメイドに近い形の人事評価制度(のプロトタイプ)と運用方針を編み出すことができました。
具体的には、等級の定義の雛形や評価基準を設定する際の着眼点、評価会議に重きを置くこと、評価制度をスタートさせても給与や賞与との紐づけをすぐには行わないこと、などです。
中小企業にとって、人事評価制度は(それ以外の制度もそうですが)なるべくシンプルなものをまず用意して、運用を通じて改良していくのが、制度を現実的に機能させるための要諦です。
本書は、そうした実践的なスタンスに応えてくれる「お役立ち本」と言えるでしょう。
(この稿おわり)
こんにちはHill Andonです。日本語で書くと昼行燈と申します。
サイトオーナー兼管理人兼編集長兼メインライターです。
中小企業のみなさん向けに、エグゼクティブコーチング・経営改善支援・補助金申請支援などを行なっている、フリーランスの経営コンサルタント。中小企業庁の「認定経営革新等支援機関」でもあります。
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