コーチングとは?

コーチングとは?

2021年3月14日 オフ 投稿者: Hill Andon

「コーチング」という言葉を聞いたことがありますか?一般的に使われている「スポーツのコーチ」みたいなのとはちょっとニュアンスが違うように思う。もちろん鞄のブランドの話じゃないよね・・・?本稿ではそんな疑問にシンプルに分かり易くお答えします。

コーチングの定義

筆者が認定コーチの資格を取得した銀座コーチングスクールでは、コーチングを「パフォーマンスを向上させるために対象者を勇気づけ、質問によって気付きを引き出し、本人の自発的行動を促進させるコミュニケーション技術」と定義しています。

筆者なりにアレンジすると、「クライアントのパフォーマンス向上のために、対話によって気づきを引き出し、自発的行動を促すコミュニケーションスキル」といったところでしょうか。また「コーチが質問技法を駆使してクライアントの学習や成長、変化を促し、潜在能力を解放して最大限に力を発揮させること目指すコンサルテーションの一形態」ということもできます。

いわゆるカウンセリングが治療を、コンサルティングが「解決策の提示」を目的とするのに対し、コーチングはクライアントが内発的な気づきに基づく自発的行動により目標を達成することを助ける「支援」を主な目的とします。
コーチングの現場でよく出る言葉ですが、「答えはクライアントの中にある」と言われる所以です。
コーチングは基本的にはコーチとクライアントの1対1で行われるコミュニケーションのセッションですが、主役はあくまでもクライアント。クライアントが自ら考え、気づき、答えを見つけて行動に移すのをコーチが助け、後押しする。という図式です。
ですから、コーチングを受けられる際、「コーチに答えを教えてらう」というスタンスで臨まれると期待外れに終わるかもしれません。
どんな様式のコンサルテーションでもそうですが、コーチングでは特にクライアントの「自己責任」(答えの発見も、選択も、行動へに移行も)という意識が大切になります。

コーチの腕の見せ所


でも、そうなると
「クライアントの内発的気づき、自発的行動、自己責任っていうけど、それじゃコーチなんていらないじゃん。自分でやるよ」
ということになりますよね。何のために手数料まで払ってコーチングを受ける必要があるのか?と。
そこがコーチの腕の見せ所。コーチは様々な質問技法を駆使してクライアントの気づきを促します。クライアントはコーチからの質問によって、自らの思い込みに気づく・別の発想を思いつく・言葉に出して答えることで問題/目的が明確化するetc.一人で考えていたのではたどり着けない様々な気づきを手にすることができるのです。
また、コーチはクライアントから導いた気づきを更に膨らませ、クライアントが自ら納得できる答えのありかを探索する手助けをします。
クライアントが見つける答えも様々です。同じ問題解決に際しても、クライアントの個性やコーチとのセッションの経緯によっては別の答えになるかもしれません。「最終的な答え」にはたどり着けずとも「当面の方針」を得ることができるかも知れません。
コーチはこのようにコーチングセッションの展開を踏まえて、クライアントが最終的にどのような行動を選択するか?をクライアントと共に見極め、確実に実践できるよう励まします。
こうしたプロセス自体が、コーチが関与する意味、コーチングセッションを行なう価値なのです。
(この稿おわり)


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