パーソナルライフコーチ新枦淳が贈るビジネスパーソンへのメッセージ;これでいいのだ!!-⑭
2023年3月28日ワークライフバランスはあなたの人生そのものだ!!
はじめにちょっと言わせてください。
今日は「ワークライフバランス」のお話をしようと思うのですが、結局私の話はいつも「自分はどうありたいか?」というところに落ち着くわけなんです。ワークライフバランスを考える時もやっぱり「自分はどうありたいか?」を知ることから始まるのだと私は思います。
ワークライフバランスって、単に仕事とプライベートのバランスという考え方もできますが、もっと大きな捉え方をしてみてください。それはあなたの暮らし方であり、人生そのものです。あなたに与えられた「時間」をどのように使うのか?ということがそのまま、ワークライフバランスにつながると思うのです。
そして、「ワーク」とはお金を稼ぐことだけではありません。あなたが1日のうちに行う「ワーク(働き)」にはいろんな種類があると思います。家事や育児、趣味の時間もお昼寝の時間、満員電車に揺られる時間もすべて、生きるのに必要な「ワーク」です。お金を稼ぐのもその1つに過ぎません。
あなたが今、どの「ワーク」に重点を置きたいかで、その働きに費やす時間配分の優先順位が決まってきますし、どうして今そのワークに重点を置きたいかのか?を考えることで、自分がどんな暮らしを望んでいるのかが具体的になってきます
では、もう少し掘り下げて考えてみましょう。
あなたは一体、その「働き」を何と交換するのでしょう?
例えば家事や育児は「タダ働き」の代表格のように扱われますが、これは、対価を「お金」でしか判断しない場合の考え方です。
毎日誰かが家を掃除し、ご飯を作り、子どもを育てることで、例えばクリーンな環境や健康な体が手に入り、次世代の担い手を育てるという対価が生まれます。
一人でゆっくり入るお風呂はリフレッシュという対価を与えてくれますし、子どもと入るお風呂は親子のコミュニケーションや信頼関係を育むという時間を与えてくれます。
行動の一つ一つにはなにかしらの対価が生まれます。
要するに「働き」に対する「対価」にはいろんな種類があるということです。
お金はいろんなものを簡単に手に入れるためのツールなので、つい、それさえ手にしていれば問題なく暮らせる!みたいな感覚になり「お金を稼ぐ」という働きにばかり集中してしまいがちです。(少なくとも昔の私はそうでした)
しかし、お金を何と交換したくて「稼ぐ」という働きに集中しているのかを忘れてしまうと、お金を稼ぐことに振り回されて気持ちも体もしんどいだけの働き方が生まれたりします。
もちろん、お金が無ければ生きていけないのも事実なので「お金を稼ぐ」ことはかなり優先度の高い働きではあるのですが、大切なのはその「働き」の目的を認識し、優先順位を把握するということです。
ここで「優先順位」ってどうやって決めていくんだろう?についてお話しますね。
人はそれぞれ、置かれている立場があると思います。でもちょっと目を閉じて「なんの肩書もないあなた自身」をイメージしてみてください。その「あなた」は今のあなたの「働き方」を見てなんと言っているでしょう?父親として頑張ってるなぁ。管理職として奮闘しているなぁ。ダラダラと怠けてばかりだなぁ。仕事と家事の両立大変だね。色々出てくると思います。そして最後にこう問いかけてみて下さい。
「でも本当は〇〇したいんだね。」
あなたが本当にしたかったことはなんでしたか?
さて、この〇〇には何が入りましたか?この「〇〇」の部分があなたが大切にしたいことです。これが優先順位の基準となって、ワークライフバランスを組み立てる軸となります。
「嫌な仕事も我慢してやってるなぁ」なんて改めて思う方もいらっしゃるかもしれませんね。それでも働くのには何か理由があるはずです。我慢してでもやりたい理由です。
余談になりますが、「我慢してでもやりたい」のと「我慢しているけどやりたくない」のとでは全く違いますね。あなたの我慢がどちらに当てはまるかも、是非この機会に見直してみてくださいね。
話を戻します。
本当にしたいことはあっても、現実は住宅ローンも残っているし、子どもの養育費だってこれからもっと必要になってくるから、嫌でも今の会社を辞めるわけにはいかないんだ!!という人も多いかと思います。そうでしょう、そうでしょう。それでもいいんです。
大切なのは、ただ目的を忘れて闇雲に「働く」ということを辞めて、本当にしたかった「〇〇」を意識して働くということです。あなたの暮らしの中で何を大切にしたいか?を意識するということが大事です。
矛盾だらけだった私のワークライフバランス
少し私の話をすると、私の「〇〇」は好きな時に家にいて、気分に任せた暮らしをすることです。けれど現実はまだ住宅ローンや子供の学費のローンが残っているので、お金を稼いで返済する必要があります。稼ぐ働きをメインから外すことはできないのです。
ただ、「〇〇」を意識したことで気が付いたことがあります。それは、本当は好きな時に家にいて、気分に任せた暮らしをしたいにも関わらず、今まではお金を稼ぐためにそれとはまったく反対の暮らしをしていたということです。お金を稼ぐために決められた時間、外に働きに出なくてはいけないという暮らしです。束縛されない暮らしが理想の暮らしなのに矛盾していますよね。
そこでまず、「好きな時に家にいて、気分に任せた暮らしをしながら必要なお金を稼げる」ことを私が働く条件としてワークライフバランスを見直すことにしました。そしてフレックスタイム(コアタイム無し)の在宅ワークを探すことで好きな時に家に居られて気分に任せた暮らしをしながらお金を稼げる暮らしを手に入れることに成功しました。(簡単に書きましたが、実際はここに至るまでにかなり時間がかかっているのですが・・・)
このように、「〇〇」がわかると、自分がどんな暮らしをしたいかが見えてきます。そしてそれを意識できるようになれば今までの働き方の修正点も見えてきます。
転職することで修正できるかもしれませんし、今の仕事のままでも仕事のこなし方が変わるだけで理想の暮らしに近づけることができるかもしれません。
ここでのポイントは、少しづつでも理想の暮らしに近づけていくために何を大切にするのかを意識するということです。面倒くさいかもしれませんが、自分が何を大切にしたいのかは納得がいくまで吟味してみてくださいね。
ワークライフバランスを見直すということはあなたの暮らし方の見直しであり、人生の見直しでもあります。あなたに与えられた「時間」をどのように使うのか?ということがそのまま、ワークライフバランスにつながると冒頭でお話しました。
私はフレックスの在宅ワークという働きを「お金と自由な時間」に交換し、それで得た自由な時間を家事や家族・趣味の時間に交換しています。それらは心地よい住空間を作る時間に交換され、コーチングやハンドメイド、読書をするといった自分の時間は好奇心を刺激し自分自身を成長させることと交換されます。
ここでもう一度伺います。
あなたは一体、その「働き」を何と交換するのでしょう?
そしてあなたに与えられた「時間」をどのように使いますか?
それぞれの「働き」に費やす時間はあなたにとって適切に使われていますか?
限りある時間をあなたの幸せな人生のために使うには「自分はどうありたいか」「何を大切にしたいか」を知ることが必要です。それがわかれば自然とあなたに合ったワークライフバランスが見つかるはずです。
日本では春はスタートの季節です。
暮らしのフルモデルチェンジは難しいかもしれませんが「でも本当は〇〇したいんだね。」
を意識したマイナーチェンジから始めて、あなたがしっくりくるワークライフバランスを見つけてみてくださいね。
(この稿おわり)
パーソナルライフコーチ。 大阪出身、魚座のO型。犬好きだけどネコの日生まれ。 「My Life~私の暮らし方」が人生のテーマ。 暮らし方から人生をプロデュースするコーチングを得意と する。2020年、銀座コーチングスクールにて認定コーチの 資格を取得。 こどもは「生真面目を絵にかいたような長男」「お手本のような思春期を送った次男」「どこまでもマイペースな娘」の3人と孫2人。現在は娘親子と同居中。孫との関わり、娘の育てなおしに奮闘中。