ビジネスコーチのショートエッセイ;気分は昼行燈(ひるあんどん)-㉗

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2022年4月21日 オフ 投稿者: Hill Andon

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〇〇の皮を被った✖✖

「御社が『〇〇の皮を被った✖✖』だとしたら、〇〇、✖✖は何でしょうか?」

という質問が、「戦略質問」という本に載っていました。
良い質問ですね。

〇〇は、たぶん御社の本業でしょう。
例えば、「クリーニング屋さん」とか「靴製造業」とか・・・。

問題は、✖✖の方です。

ウチは、「パン屋の皮を被った何」なんだろう?
(パン屋はパン屋でしょ。それ以外だと詐欺になっちゃうでしょ?)

有名なところでは、富士フィルム。(正確には富士フィルムホールディングス)
同社の2018年の写真関連事業の売上高は全体の16%にしかすぎず、化粧品や複合機(いわゆる「ゼロックス」)、医療用画像システムなどで2兆円を稼いでいます。
「フィルム屋の皮を被った何なんだろう?」
富士フィルムがやってのけたこうした業態転換(トランスフォーメーション)に失敗したコダックはもはやこの世にありません。

「〇〇の皮を被った✖✖」は、業態転換の例だけではありません。

世界的なコンサルティング会社のアクセンチュア。
同社の業態はどうも同業他社とは異なるようです。
コンサルティングの形態を取りながら顧客に対して様々な提案を行ない、アプリケーションソフトやシステム構築の商談を受注する「コンサルティング屋の皮を被ったSIer(エスアイヤー;システムインテグレーション屋)」と言っても良さそうです。

従来からの本業の概念に囚われることなく、周辺分野(もしくはその先の「飛び地」)に足を踏み出したり、本業のもつリソース(顧客やネットワーク、技術など何でもアリ)を切り口として別の商品やサービスを提供することができたら・・・。

それはきっと御社の「付加価値の源泉」「差別化要因」となるでしょう。

「〇〇の皮を被った✖✖」
御社にとって〇〇、✖✖はそれぞれなぁに?

(次回に続く)
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